アフィリエイター(個人事業主)が納めないといけない税金の種類について紹介します。
納めるべき税金の種類
アフィリエイターが納めないといけない税金は
以下の6つ。
税金の名前 | 税金の種類 | 納める時期 | 対象 |
---|---|---|---|
所得税 | 国税 | 3月15日 (確定申告期限日まで) | ・専業の人 ・副業の人 |
住民税 | 地方税 | 6月 (一括払いの場合) | |
国民年金保険料 | 国税 | 4月 (一括払いの場合) | ・専業の人のみ |
国民健康保険料 (=国民健康保険税) | 地方税 | 6月 (一括払いの場合) | |
個人事業税 (所得290万を超えた部分に5%かかる) | 地方税 | 8月 (一括払いの場合) 8月、11月 (1期,2期を分割納付する場合) | ・専業の人 ・副業の人 |
消費税 (課税売上1,000万を超えた2年後にかかる) | 国税 | 3月末 |
基本的に全て、一定以上の稼ぎがある人が払わないといけない税金です。
というわけで
↑の表の税金について、1つずつ詳しく書いていきます。
所得税
所得税は、
「稼ぎがあるんだから金払え!」
みたいな税金。
所得税は、「累進課税」と言って、稼いでる人ほど税金を納めないといけないようになっているので、「金持ち殺しの税金」でもあります。
▲所得税の税率(平成27年分以降) 引用:No.2260 所得税の税率|所得税|国税庁 |
○所得税が15万を超える場合は「予定納税」する
所得税が「15万」を超える場合は、
- 「6月」
- 「11月」
にそれぞれ、前年度の所得税の3分の1を前払いしなければいけなくなる。(これを「予定納税」と言う)
例えば、2016年の所得税が「20万」だった場合、「20万」の3分の1である「6.6万」を、2017年の「6月」と「11月」の2回ずつ前払いする。
(だから合計6.6+6.6=13.2万を前払いすることになる)
サラリーマンの「源泉徴収」みたいなもの。
住民税
▲住民税の納付書 |
住民税は、
「うちの自治体・都道府県に住ませてやってんだから金払え!」
みたいな税金。
「都道府県民税」と「市区町村民税」を合算したのを「住民税」と呼ぶ。
例えば、「大阪市」に住んでるなら「大阪市」と「大阪府」の両方に払う。
- 大阪府:都道府県民税4%(大阪府の場合「府民税」と呼ぶ)
- 大阪市:市区町村民税6%(大阪市の場合「市民税」と呼ぶ)
ただ、実際に払う際は、2つを「大阪市」にまとめて納めることになる。
なので、この場合、合算した10%分を「大阪市」に支払う。
国民年金保険料
▲国民年金保険料の納付書 |
国民年金保険料は、
「老後の金を国で管理してやんよ!だから金払え!」
みたいな税金。
「国民年金なんてどうせ将来貰えないんだし払わない方が良いんじゃね?」と思う人が居るかもしれないけど
「国民年金」は「厚生年金」と違って、
- (ある程度長生きすれば)将来的に払った額より多く貰えるから得するし、
- 「社会保険控除」にも出来るから、節税にもなる。
って感じで結構オトクです。
節税額も考慮すると、払った分くらいは絶対に得します。
障害者になった時のための保険も付いてたりしますし
「国民年金」は絶対に払ったほうが良いです。(免除申請なんてしないほうが良いですよ)
あと、「1年払い」で払うと4,000円くらい割引になるから、「1年払い」で払ったほうが良いです。
国民健康保険料
▲国民健康保険料の通知書 |
日本では、「国民皆保険」という制度が採用されてて、「お前ら絶対何らかの公的医療保険に入れよカス」と決められています。
アフィリエイターの場合は「国民健康保険」とかいう、自治体が運営している「公的医療保険」に入るしか選択肢がありません・・。
国民健康保険料は、
「保険料を7割負担してやる!高額になった場合はほぼ全額負担してやる!だから金払え!」
みたいな税金。
国民健康保険は、所得が少しでもあると、クソ高い保険料を払わされます。
なぜなら、国民健康保険の加入者は、
- 無職
- 老人
などの「低所得者」が大多数を占めるため、この人たちの分まで支えてやらないといけないから。
正直、所得がある程度あって、健康な個人事業主からすると「自分で貯金したほうがマシだろ!」って感じだけど、加入しないと財産を差し押さえられたりするので、ほぼ税金みたいな存在。願わくば消えてほしい。
ちなみに、自治体によっては「国民健康保険税」って名前だったりするけど、「国民健康保険料」とほぼ同じ意味。
滞納の時効などが違うだけだと思います。
- 「国民健康保険税」:時効が「5年」
- 「国民健康保険料」:時効が「2年」
個人事業税
個人事業税は、
「うちの都道府県で事業してんだから金払え!」
みたいな税金。
特定の業種の個人事業主にのみ課税されます。
残念ながらアフィリエイトは課税対象。
「290万」を超えた部分にしか掛からないけど、税率が5%(アフィリエイトの場合)もあるから、何気に痛い。
関連:「個人事業税についてのお尋ね」とは?→テキトーに書けばOK。
関連:アフィリエイトは個人事業税の対象なのか?【文筆業にするとワンチャン?】
消費税
消費税は、
「消費したんだから金払え!」
みたいな税金。
「消費した際の税金」と思いがちだけど、課税売上が1,000万を超えた場合は、消費税を納めないといけません。
ちなみに消費税を納める際は、
- 「原則課税」
- 「簡易課税」
という2つのどちらかの方法を選択することになりますが
アフィリエイトの場合は、「簡易課税」で納めた方が得するし、確定申告が格段に楽ちんだから、「簡易課税」を選択した方が良いです。
関連:【アフィリエイト】売上が1,000万超えた場合|消費税の申告方法などのメモ
関連:アフィリエイトで課税売上1,000万円超えたら → 翌々年までに「消費税簡易課税制度選択届出書」を提出しないと損する
まとめ
・「どういう税金が掛かるのか」を事前に知っておかないと、1年後くらいに請求書が突然きて「なんじゃこの金額ぅううううう!」という風な目に遭うと思われるから、最低限知っとこう
おわり
実際の計算例↓
コメントをどうぞ
一点、誤解なきよう補足しますが、国民年金は任意でなく強制です、払った方がいいというより払わなければいけません。