税金初心者なりに、アフィリエイトの計上基準について色々調べたからメモ。
計上には3つの種類がある
経費や売上(収入)の計上には、以下の3種類がある。
- 現金主義:入金時点で計上する
- 実現主義:「入金される権利」を得た時点で計上する
- 発生主義:商品・サービスを受注した時点で計上する
アフィリエイトでの売上に置き換えると以下のように↓になる。
- 現金主義:アフィ報酬が振り込まれた時
- 実現主義:アフィ報酬が確定した時
- 発生主義:アフィ報酬が発生した時
アフィリエイトにおける計上の種類
基本的にアフィリエイトでは、
・売上の計上 = 実現主義
・経費の計上 = 発生主義
で計上する。
というかアフィリエイトに限らず、どんな事業でも、
- 「売上は実現主義で計上する」
- 「経費は発生主義で計上する」
という風に、会計のルールで決まってるみたいなので、別にアフィリエイトに限った話ではないみたいです。
売上 = 実現主義
アフィリエイトの売上は、「実現主義」というルールで計上します。
かんたんに言うと、「収入を得る権利を得た時」に計上します。(難しくいうと「債権を請求する権利を得た時」)
つまり、ASPが「2ヶ月後に振込んだるわ!」みたいな状態になった時点で、売上として計上すれば良いわけです。
以下、ASP毎の例。
○A8netの場合
A8netでは、「1月の売上分は1月末に確定し、2ヶ月後の3月15日に振り込む」みたいなルールになっている。
これを仕訳すると以下↓のようになる。
- 1月31日:(借方)売掛金100,000円 / (貸方)売上高100,000円(1月分の売上計上)
- 3月15日:(借方)預金通帳99,970円 /(貸方)売掛金99,970円(1月分の売上振込)
- 3月15日:(借方)支払手数料 30円 / (貸方)売掛金 30円(振込手数料30円)
○Google Adsenseの場合
Google Adsenseでは、「1月の売上分は2月1日に確定し、2月21日に振り込む」みたいなルールになっている。
これを仕訳すると以下↓のようになる。
- 2月1日 :(借方)売掛金10万円 / (貸方)売上高10万円(1月分の売上計上)
- 2月21日:(借方)預金通帳10万円 /(貸方)売掛金10万円(1月分の売上振込)
このように、ASPによって「売上がいつ確定するのか」が違うので、仕訳する際は各ASPのルールを把握しておきません。
面倒臭いですけど、これはアフィリエイターの宿命なので勉強するしかないです。(それか税理士に丸投げする)
以下ページで、各ASPの売上の確定日をまとめてるので参考にしてください。
ちなみに、(仮に)売上を「発生主義」で計上する場合、売上が確定していない発生分までも計上しなければならなくなり、面倒くさすぎて100%死ぬ。
実現主義で良かった!
経費 = 発生主義
アフィリエイトの経費は、「発生主義」というルールで計上します。
つまり、「商品・サービスを使った時点」で計上します。
例えば、以下のようなケースを想定します。
- サーバー代:10,000円(経費)
- 契約した日:1月20日
- 支払い:クレジットカード
- クレジットカード引き落とし日:2月3日
この場合、
契約したのは「1月20日」だけど、
実際に代金を支払ったのは「2月3日」。
「発生主義」の場合は、「サーバーを使い始めた時点」で経費として計上すれば良いので、
1月20日:(借方)通信費10,000円 / (貸方)普通預金10,000円
こんな感じ↑で仕訳すればよい。
ちなみに、(仮に)現金主義で計上する場合は、「2月3日」に計上すれば良い。
つまり、
- 2月3日:(借方)通信費10,000円 / (貸方)普通預金10,000円
こうなる↑。
計上基準は絶対に変更してはいけない
売上計上・経費計上の基準は絶対に変更してはいけません。
なぜなら、計上基準を変更しちゃうと、
- 「今年は所得が高くなりそうだから、来年の売上に回そう!」
- 「今年は所得が低くなりそうだから、今年の売上にしよう!」
- 「今年は所得が低くなりそうだから、来年の経費に回そう!」
などが出来てしまう。
つまり、
- 税金を意図的に安くする
- 「賃借対照表」(BSシート)とか「損益計算書」(PLシート)などの数値を操作して業績を操作する
などが出来てしまいます。
これは 違法 なので絶対にやってはいけません。(こういうのを「租税回避」と呼ぶ)
一度決めた計上基準は、事業を廃止するまで貫くべし。
おわり
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