【経費】「分割払い」と「一括払い」はどちらが得なのか?

経費として計上する場合、

  • 分割払い
  • 一括払い

によって、(経費として計上する上で)得したり損することがある。

それについてメモ。

例えば、SoftBankでスマホをMNPすることを考える。

  • 機種代:60,000円
  • 通信料:4,000円/月

そして更に、契約する上で、以下の2通りの方法があるとする。

1.機種代を1ヶ月目に一括で払う方法:

  • 1ヶ月目:60,000円+4,000円/月=64,000円
  • 2ヶ月目:4,000円/月
  • 3ヶ月目:4,000円/月
  • 4ヶ月目:4,000円/月
  • 5ヶ月目:4,000円/月

  • 24ヶ月目:4,000円/月

合計:156,000円

2.機種代を24ヶ月で分割して支払う方法:

  • 1ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 2ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 3ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 4ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 5ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円

  • 24ヶ月目:2,500円(6万円/24ヶ月)+4,000円/月=6,500円

合計:156,000円

※2,500円=60,000円 / 24ヶ月

どちらで支払った場合でも、最終的に「156,000円」を支払うことになる。

しかし、基本的に前者(1.)の方が得することが多い。

理由を順番に書いていく。

経費

例えば、ブロガーやアフィリエイターのような個人事業主の場合、

「仕事でのみ使用するスマホです!」と言い切れるなら、スマホ代も100%経費として計上できる。

「私用にも使ってるんじゃないの?」と突っ込まれたとしても、領収書にはスマホ機種の名前は明記されてないはずだから、

「この領収書で購入したスマホは仕事でのみ使ってます。実際にsimを入れて使用しているのは以前から使用している古いsimフリーのスマホです。」などと言えば、追求はされないはず。

ちなみに、家電量販店(例えばヨドバシカメラなど)でスマホを購入した場合、家電量販店の名前がデカデカと表示される領収書になる。(SoftBankの名前も小さくは記述されると思うが・・)

 

つまり、このケース↓(1.)の場合、

1.機種代を1ヶ月目に一括で払う方法:

  • 1ヶ月目:60,000円+4,000円/月=64,000円
  • 2ヶ月目:4,000円/月
  • 3ヶ月目:4,000円/月
  • 4ヶ月目:4,000円/月
  • 5ヶ月目:4,000円/月

  • 24ヶ月目:4,000円/月

合計:156,000円

  • 60,000円(機種代)           :100%経費として計上
  • 4,000円/月 × 24ヶ月=96,000円(通信費):按分(60%)して計上
  • 経費として計上できる合計額:117,600円

って感じで、機種代を100%経費として計上できる。

 

しかし、このケース↓(2.)の場合、

2.機種代を24ヶ月で分割して支払う方法:

  • 1ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 2ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 3ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 4ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 5ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円

  • 24ヶ月目:2,500円(6万円/24ヶ月)+4,000円/月=6,500円

合計:156,000円

※2,500円=60,000円 / 24ヶ月

  • 6,500円/月 × 24ヶ月=156,000円(通信費):按分(60%くらい)して計上
  • 経費として計上できる合計額:93,600円(一括払いより24,000円損する!!)

って感じで、機種代も通信費として計上することになるから、機種代100%経費として計上できない。

 

つまり、

「スマホを仕事のみで使用する」と言い切れる個人事業主は、一括払いにしたほうが得するという話。

計上できる年度も違ってくる

あと、(当然だが)年度毎に計上できる金額が違ってくる。

例えば、

1.機種代を1ヶ月目に一括で払う方法:

  • 1ヶ月目:60,000円+4,000円/月=64,000円
  • 2ヶ月目:4,000円/月
  • 3ヶ月目:4,000円/月
  • 4ヶ月目:4,000円/月
  • 5ヶ月目:4,000円/月

  • 24ヶ月目:4,000円/月

合計:156,000円

という場合、経費として計上する金額は、

  • 2017年度:108,000円
  • 2018年度:48,000円

って感じになるが、

2.機種代を24ヶ月で分割して支払う方法:

  • 1ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 2ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 3ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 4ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円
  • 5ヶ月目:2,500円+4,000円/月=6,500円

  • 24ヶ月目:2,500円(6万円/24ヶ月)+4,000円/月=6,500円

合計:156,000円

※2,500円=60,000円 / 24ヶ月

という場合、経費として計上する金額は、

  • 2017年度:78,000円
  • 2018年度:78,000円

という感じになる。

 

つまり、

「2018年は売上が低下しそうだけど、2017年は売上がすごく大きくなりそうだ!」という場合は、「前者の方が税金を安くできて得するよね」という話。

余談)ポイントも付く

家電量販店でスマホを一括購入した場合、購入した代金の10%くらいのポイントが付くことがある。(例えばヨドバシカメラなど)

だから、家電量販店のようなポイントが付与される店で購入する場合は、(基本的に)一括で購入した方が得。

分割払いは(基本的に)損。

ポイントの税法上の扱い【課税対象?】
このページは、 「クレカのポイントって課税対象なんだろうか?」 「ポイントサイトのポイントって課税対象なんだろうか?」 「Amazonアソシエイトで得たポイント...

まとめ

・基本的には一括払いの方が得

 

(当たり前の話で)すまん。

 

おわり

コメントをどうぞ