【消費税】税込と税抜の仕訳方法の違い

頭の中を整理するためにまとめます。

違い

  • 税込=消費税込みで仕訳すること
  • 税抜=消費税を別で仕訳すること

 

これ以上でもこれ以下でもない。

消費税=納付する場合

わかりやすく紹介するために、以下を例にして説明してみる。

21,600円(税込み)の売上があった。

10,800円(税込み)の交際費を使った。

消費税として800円払った。

税込み

税込みの場合は

  • (借方)売掛金 21,600円 / (貸方)売上高 21,600円
  • (借方)交際費 10,800円 / (貸方)普通預金 10,800円
  • (借方)租税公課 800円 / (貸方)未払消費税 800円
  • (借方)未払消費税 800円 / (貸方)普通預金 800円

みたいな仕訳になる。(3つ目の仕訳は決算整理仕訳、4つ目の仕訳は消費税を支払ったときに仕訳する)

 

消費税800円を租税公課として仕訳するのがポイント。

追記(コメントをもらったので補足):

3つ目の仕訳は

  • 「消費税は売上じゃなくて”預かってるだけのお金”だよね」
  • 「だから租税公課という扱いにして売上から引いちゃおう」

という意味です。

なので、年末(12/31)に1回だけ行います。

ただ、消費税は確定申告後に支払うものなので、まだ支払いが確定してるわけじゃありません。なので「未払消費税」という勘定科目を使います。
消費税を来期に計上する場合は、3つ目の仕訳は消費税を支払ったあとに1回だけ行います)

税抜き

税抜きの場合は

  • (借方)売掛金 21,600円 / (貸方)売上高 20,000円
               / (貸方)仮受消費税 1,600円 
  • (借方)交際費 10,000円 / (貸方)普通預金 10,800円
    (借方)仮払消費税 800円/ 
  • (借方)仮受消費税1,600円 / (貸方)仮払消費税 800円
                  / (貸方)未払消費税 800円 
  • (借方)未払消費税 800円/ (貸方)普通預金 800円

みたいな仕訳になる。(3つ目の仕訳は決算整理仕訳、4つ目の仕訳は消費税を支払ったときに仕訳する)

 

つまり

「1,600円の消費税を受け取った」・・・仮受消費税
「800円の消費税を支払った」・・・仮払消費税
「支払わなければならない消費税800円」・・・未払消費税

という風にして仕訳する。

消費税=還付される場合

わかりやすく紹介するために、以下を例にして説明してみる。

10,800円(税込み)の売上があった。

21,600円(税込み)の交際費を使った。

消費税として800円の還付金をもらった。

税込み

税込みの場合は

  • (借方)売掛金 10,800円 / (貸方)売上高 10,800円
  • (借方)交際費 21,600円 / (貸方)普通預金 21,600円
  • (借方)普通預金 800円 / (貸方)雑収入 800円

みたいな仕訳になる。

 

還付金として受け取った消費税800円を雑収入として仕訳するのがポイント。

税抜き

税抜きの場合は

  • (借方)売掛金 10,800円 / (貸方)売上高 10,000円
               / (貸方)仮受消費税 800円 
  • (借方)交際費 20,000円 / (貸方)普通預金 21,600円
    (借方)仮払消費税 1,600円/ 
  • (借方)仮受消費税800円 / (貸方)仮払消費税 1,600円
    (借方)雑収入 800円
  • (借方)未払消費税 800円/ (貸方)普通預金 800円

 

つまり

「1,600円の消費税を受け取った」・・・仮受消費税
「800円の消費税を支払った」・・・仮払消費税
「支払わなければならない消費税800円」・・・未払消費税

という風にして仕訳する。

計上のタイミング

この記事ではすべて、消費税を今期に計上する仕訳例を紹介しましたが

来期に計上してもOKらしいです↓。

参考消費税の計上のタイミング → 今期でも来期でもOK

 

おわり

コメントをどうぞ

  1. 井上 より:

    マネーフォワード確定申告ですが2年後に課税事業者になります。こちら参考に記帳業務をはじめました。
    消費税=納付する場合、税込処理で、(3つ目の仕訳は決算整理仕訳、4つ目の仕訳は消費税を支払ったときに仕訳する)とありますが、(借方)未払消費税 800円 / (貸方)普通預金 800円
    これは、経費を払った時に毎回記帳する必要があるということでしょうか?それとも、国に納めた時でしょうか?記帳していく時系列がよくわからず。。。すみません。。。

    • とんまあとんまあ より:

      ぼくは税理士ではないので、個別の税の相談に応じてしまうと犯罪になっちゃうので回答できません。

      なので記事中に追記しました。(あなたの相談に回答したわけではなく、ぼくが勝手に「追記しておいたほうが良いか」と思って追記しただけ)

      • 井上 より:

        あー合計して1回で良かったのですね。。。
        この例って売上21,600円から交際10,800円の差し引きが800円未払消費税って事でしょうか?
        仮に交際費が10件あった時12月31日にどこをどうすれば未払消費税の損益合計がわかりますか?まさか自分で計算機ではないですよね?で、その合計をマネフォワさんなら仕訳は自動でやってくれるのでしょうか?
        マネフォワででどうやって操作しているか知りたいです。。。すみません。。。

        • とんまあとんまあ より:

          ぼくはMFクラウドでは、特に何も設定してません。
          以下の記事のとおりです。

          【アフィリエイト】MFクラウドの消費税の設定方法 → 課税事業者になっても特に設定しなくてOK

          • 井上 より:

            そっか。設定はいらないのですね。
            しかも・・・設定しても何も変わらないとは。。。すみません無知でした。。。
            仮に交際費が10件あった時12月31日にどこを見れば未払消費税の損益合計がわかりますでしょうか?すみません。。。

          • とんまあとんまあ より:

            何度もいいますけど、僕はあなたの質問には答えることができないので、「僕はこうしてるよ」としか言えないのですが

            僕の場合、

            1.僕はアフィリエイターなので「簡易課税」を選択している
            2.つまり、課税売上さえ分かれば消費税の申告ができる
            3.なので、税区分を設定せずに仕訳している
            4.支払わなければいけない消費税の金額は、消費税の申告書を作った時点で分かるので、そのときに消費税を租税公課として計上する(租税公課の金額=未払消費税の金額)

            みたいな感じです。