最近知ったんだけど
Aという商品を国内で買う → Aをebayで売る
みたいに、国内で買ったAを海外に売った場合、Aにかかっていた消費税は還付金として受け取ることができるらしい。
なので、消費税還付だけで月45万円とか稼げたりするらしい↓。
最近ebay輸出で知り合った人はebay輸出歴三年で年の売り上げは約7000万。
消費税還付だけで毎月45万くらいの収入があるそうな。
しかもアルバイトも1人しかいなくて人件費は約13万。
利益合わせると余裕で月7桁はいってると。
ebay輸出も割と夢ある。(΄◉◞౪◟◉`)
— 🐺アンダー🍾ebay輸出本執筆中 (@mizungogo) 2018年6月1日
これを見たアフィリエイターの中には「俺もebay輸出やってみよ!」と思う人がいるかもだけど
「稼いでるアフィリエイターは消費税を還付をすると損する可能性が高いよ!」
ということを紹介したいと思います。
ebay輸出とは?
日本でモノを買って、ebayというアメリカのオークションサイトで売ること。
例えば、ダイソーで108円のモノを1,000個仕入れる。
それらをすべて、ebayで200円で売る。
すると
(200円 × 1,000個) - (108円 × 1,000個) = 92,000円
となって、「差額分の92,000円儲かるよね」みたいな話。
ebay輸出で消費税還付で儲ける仕組み
例えば、ダイソーで108円(税込)のモノを1,000個仕入れる。
それらをすべて、ebayで108円(仕入れ値)で売る。
すると
(108円× 1,000個) - (108円 × 1,000個) = 0円
となるので、利益は0円になる。
だけど
税務署に「課税事業者になります!」という紙キレを提出して、原則課税という課税方法で消費税の申告をすれば、10,000円の消費税分である8,000円を還付してもらえる。
つまり「108,000円分の商品を横流ししただけなのに8,000円儲かった!やったー!」ということができる。
さらに規模を増やせば
- 1,000万円分を商品を横流しすれば、80万円儲けれる。
- 1億円分を商品を横流しすれば、800万円儲けれる。
という感じで際限なく稼げる。
これがebay輸出の消費税還付で儲かる仕組み。
ちなみに、別にebayじゃなくて他の海外のオークションサイトを利用しても、消費税還付は受けれます。
例えば
- 海外Amazon
- タオバオ
などの海外サイトで売った場合も、消費税還付は受けれます。
「なんで消費税の還付を受けられるの?どういう仕組み?」と疑問に思う人は
- 消費税 還付 ebay(⇒Googleで検索する)
- 輸出免税 ebay(⇒Googleで検索する)
などのワードで検索してみてください。
買った値段のままで売るだけで、消費税分8%が必ず儲かるので「かなりボロい商売じゃん!」と思うかもだけど
ebayで輸出するには
- ebayの利用手数料
- 海外への送料
などもかかるので、正直これらを考慮すると「そんなに儲からないんじゃね?ヘタすると赤字じゃね?」という気がするけど、売る商品によっては儲かるみたいです↓。
【ebay輸出販売例】
商品JANコード:4548736060449
利益:2318円
利益率:17%
※手数料、送料(追跡有)等を引いて算出してます。 pic.twitter.com/NruUdplrn4— 🐺アンダー🍾ebay輸出本執筆中 (@mizungogo) 2018年8月2日
稼いでるアフィリエイターは消費税を還付すると損する可能性が高い
で、
ここからが本題です。
ebay輸出だけなら必ず儲かる
原則課税で消費税の申告する場合、
もらった消費税 ー はらった消費税 = 支払うべき消費税
という計算式になります。
「支払うべき消費税」がプラスなら払う必要があり、マイナスなら還付を受けれます。
で、
ebay輸出などで海外にいる人に売る場合、消費税をかけて売ることができないので「もらった消費税」が必ず0円になります。
なので、「支払うべき消費税」は必ずマイナスになります。
つまり、必ず還付を受けれるので必ず儲かります。
アフィリエイト収入にも消費税は含まれる
ですが、アフィリエイト収入がある人は
アフィリエイト収入に含まれる消費税も考慮する必要があります。
例えば
- アフィリエイトの課税売上:1,500万円(このうち消費税:111万円)
- 経費:20万円(このうち消費税:1.5万円)
などという場合、
もらった消費税 ー はらった消費税 = 支払うべき消費税 111万円 ー 1.5万円 = 109.5万円
となり、
「本来なら簡易課税を選択すれば60万円の消費税を支払うだけで済んだのに、原則課税を選択したせいで 109.5万円も支払わなければいけなくなる」
という最悪なことになってしまいます。
ebay輸出で1,000万円を売り上げたとしても、還付される消費税は80万円だけなので、どう考えても割に合いません。
しかも帳簿処理も、税込・税抜きを考慮して仕訳する必要が出てくるので、余計な手間が増えます。
そして、もっと最悪なパターンはアフィリエイト収入が1,000万円以下の場合です。
例えば
- アフィリエイトの課税売上:900万円(このうち消費税:67万円)
- 経費:20万円(このうち消費税:1.5万円)
などという場合、
もらった消費税 ー はらった消費税 = 67万円 ー 1.5万円 = 65.5万円
となり、
「本来なら課税売上が1,000万円以下なので消費税を払わなくて良かったのに、自分から課税事業者になったせいで65.5万円も払わなければいけなくなる」
という最悪な事態になってしまいます。
そもそも何故こんなことになるかと言うと
アフィリエイトは利益率が高すぎるビジネスなので、経費が少ない
↓
経費が少ないので、支払う消費税が少ない
↓
なので、原則課税で消費税を申告すると大ダメージを喰らってしまう
というのが原因です。
利益率が高すぎるがゆえに起こる問題なわけです。
なので、こういう↓ツイートは間違いです。
アフィリエイトである程度稼げてきたらebay輸出はおすすめ✌︎(‘ω’)✌︎
年間で3000万仕入れて売ればプラマイゼロでも消費税還付で毎月約16万の固定収入が一年間約束されます(΄◉◞౪◟◉`)
サイトが飛んでもなんとか生きられますよ✌︎(‘ω’✌︎ )
— 🐺アンダー🍾ebay輸出本執筆中 (@mizungogo) 2018年5月24日
アフィリエイトである程度稼げてきたら、むしろebay輸出はすべきではありません。
そもそも)元手が必要 → 投資に使った方がよくね?
例えば、消費税還付で80万円を稼ぐためには、年間1,000万円分の商品を売る必要があるわけですが
これは逆に言えば、1,000万円分の商品を仕入れる必要があるということです。
つまり、元手が1,000万円必要なわけです。
これ、投資効率で考えるとあまり良くありません。
例えば、1,000万円あれば、株などにぶち込むだけで、年10~50万円くらい儲かります。
ですが、ebay輸出で1,000万円使って消費税の還付を受けたとしても、儲かるのは消費税分の80万円(8%)だけです。
つまり
- ebayに1,000万円使った場合:年80万円儲かる(けど作業がすごく面倒くさい)
- 投資に1,000万円使った場合:年10~50万円くらい儲かる(しかも買って放置するだけ)
ということであって、「ebay輸出にお金使うくらいなら投資に使った方がよくね?」という結論になります。
まとめ
というわけで、
・「ebay輸出で消費税還付」は、全然稼げてないアフィリエイターこそやるべきビジネス
・逆に、ある程度稼げてるアフィリエイターは絶対にやるべきじゃない
(手間がかかる上に大して儲からない。それどころかヘタしたら損する。)
・てか、そもそもebay輸出に1,000万円も使うくらいなら、株とか買った方がよくね?
という話でした。
おわり
関連:アフィリエイトで課税売上1,000万円超えたら → 翌々年までに「消費税簡易課税制度選択届出書」を提出しないと損する
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