そこそこ稼いでいる(所得400~800万程度)専業アフィリエイターは、
クソ高い「国民健康保険料」を払わなければいけない。
▲(例)大阪市で所得が「700万円」ある場合の保険料(試算シートを使用) 年間73万円とかアホか。月6万円とか生活費よりたけーじゃねえか。 |
このことに落胆した多くのアフィリエイターは、
「国民健康保険 アフィリエイター 安く」などのワードでググることだろう。(俺はそうだった・・)
それで色々調べてると、
「国民健康保険」から「国民健康保険組合」に乗り換えたら、「国民健康保険料」を安くできるんじゃね?
という考えに行き着くと思う。
しかしながら、結論から先に書いておくと、
(残念ながら)アフィリエイターが入れる「国民健康保険組合」は存在しないらしい・・。(この記事を書いてる2017年現在)
てことで、「国民健康保険組合に加入して国保料の節税しよう!」と考えているアフィリエイターの希望を打ち砕く記事をダラダラ書いてみる。
予備知識
まず最初に予備知識。
「そんなことくらい知ってるよ!」って人は読み飛ばしてくだされ。
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日本=「国民皆保険」とかいうお節介制度
日本では「国民皆保険」と言って、
「お前ら絶対何らかの保険に入れよ!」と強制されている。
国から、「この保険なら国民皆保険の対象になるぞ!」と認められている保険のことを「公的医療保険」と呼ぶ。
例えば、無職御用達(ごようたち)の「国民健康保険」などが該当する。
だから、自営業であろうと、会社員であろうと、無職であろうと、誰であろうと絶対になんらかの保険に入らんといけない。
アフィリエイター(個人事業主)が入れる公的医療保険は?
アフィリエイター(個人事業主)が入れる保険としては、
- 国民健康保険:
- 無職でもジジイ・ババアでも誰でも入れる奴
- 国民健康保険組合(通称:国保組合)←コレにすると安くなる!!
- 職業毎に入れる奴
- めちゃくちゃ種類がある(160くらい?ある)
の2種類がある。
アフィリエイターの大半は「国民健康保険」って奴に加入していると思うが、
「国民健康保険組合」って奴に入ると保険料が格段に安くなるケースがある。
具体的にいうと、
- 独身 or 子なしで無職の配偶者有
- 所得が高い
この2つの条件に当てはまる人なら、「国民健康保険」に比べて保険料はかなり安くなる傾向にある。
なぜなら、「国民健康保険組合」の保険料は(所得が高かろうが低かろうが)全て定額だから。
「国民健康保険組合」に加入するには?
「国民健康保険組合」は、何らかの組合経由で加入する必要がある。
直接「国民健康保険組合」に加入することはできない。
例えば、「文芸美術国民健康保険組合」(通称:文美)に加入したいなら、
- 「日本イラストレーション協同組合(JILLA)」に加入→「文芸美術国民健康保険組合」に加入
- Webデザイナー、イラストレーター、グラフィックデザイナーなど
- 「日本ネットクリエイター協会(JNCA)」に加入→「文芸美術国民健康保険組合」に加入
- グラフィックデザイナーなど
- 「日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)」に加入→「文芸美術国民健康保険組合」に加入
- 動画クリエイターなど(インターネットを中心に創作活動をしている人)
という感じで、何らかの組合経由で加入する必要がある。
(「文芸美術国民健康保険組合」に直接加入するというのはできない)
また、これらの組合に加入するのにも、審査(確定申告書を提出したり・・)があるし、年会費もかかる。
そしてさらに、組合経由から「文芸美術国民健康保険組合」に加入するのにも更に審査がある。
つまり、「文芸美術国民健康保険組合」に加入するために「日本ネットクリエイター協会(JNCA)」に加入したのに、肝心の「文芸美術国民健康保険組合」には加入できなかった!みたいなことが起こり得るということ。
そうなってしまったら辛すぎ君ですな・・。
アフィリエイターが入れる「国民健康保険組合」はない!
(冒頭で書いた通り)アフィリエイターが加入できる「国民健康保険組合」はない。
だから、大人しくクソ高い国保料を払うしかない。
昔は、「文芸美術国民健康保険組合」という激安の組合に加入できたらしいけど、最近は審査が厳しくなって、アフィリエイターは加入できなくなったらしい・・。
昔は文美国保と言われていましたが、最近はアフィで入れてもらうのは厳しいようですね。
— 中川勉事務所@FPウェブシュフ (@web_shufu) October 11, 2016
アフィリエイターだけど文芸美術国民健康保険組合に入れなかった件、とかで記事書こうか、とか雑念がすごい。
やっぱり明日から仕事しよう— ナガイ@自分を見失い中 (@utusara1) January 30, 2017
アフィリエイターが入れる可能性がある「国民健康保険組合」
上で書いたように、基本的にアフィリエイターが加入できる「国民健康保険組合」は存在しない。
しかし、以下↓のようなアフィリエイターは「文芸美術国民健康保険組合」に加入することができるかもしれない。
- アフィリエイターだけど、動画制作して得た収入の方が多いアフィリエイター(「動画の広告収入」ではなく、「動画を作って誰かに譲渡したことによる報酬」という意味)
- 「日本ネットクリエイター協会(JNCA)」に加入→「文芸美術国民健康保険組合」に加入
- アフィリエイターだけど、WEBデザイナーとしての収入の方が多いアフィリエイター
- 「日本イラストレーション協同組合(JILLA)」に加入→「文芸美術国民健康保険組合」に加入
つまり、「クソ高い国保料を払いたくない!」というアフィリエイターは、
- 1年間だけWEBデザイナーとして仕事する
- 確定申告の際、「職業」を「WEBデザイナー」として提出する
みたいにすれば、「文芸美術国民健康保険組合」に加入することが可能だと思われる。
どう考えても本末転倒だが、
「保険料を払うくらいならアフィリエイターなんてやめてやる!」って人は試す価値ありかもしれない。
ただし、このような方法で「文芸美術国民健康保険組合」に加入した後、アフィリエイト収入がほぼ10割を占めるような状態になった場合、
もしかしたら定期的に審査があって、「あなたはWEBデザイナーじゃないですよね?アフィリエイターですよね?」と言われて追放されるかもしれない。
まとめ
・専業アフィリエイター(個人事業主)なら、「国民健康保険」に入るしかないと思われる。
・所得が1,000万を超えるなら法人化して「社会保険」に加入すれば悩みが解決すると思われ。(ただ、その場合はまた別の悩みが出て来ると思うが・・)
ちなみに、俺はもう「国民健康保険組合」に加入するのは諦めたでござる・・。
おわり
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コメントをどうぞ
年収400万アフィリエイターなんて家賃・生活費・所得税・住民税で手元に残るわけないですよね…。それでこれって
住民税なんて住んでるだけなのにむしられるし、高すぎる
世知辛いですよね・・。