このページでは、
- 「白色申告したいけど何をしたらいいか分からない!」
みたいなアフィリエイターやブロガー向けに、白色申告のやり方をザックリ紹介したいと思います。
青色?白色?事業所得?雑所得?
アフィリエイト収入を確定申告する場合、以下の6通りの方法がありますが
- 青色申告(65万円控除)+事業所得
- 青色申告(10万円控除)+事業所得 ←これはオススメしない(どうせなら65万円の方を選んだ方が良いので)
- 青色申告(65万円控除)+雑所得 ←これはやる意味ない(雑所得だと65万円控除が受けられないので)
- 青色申告(10万円控除)+雑所得 ←これはやる意味ない(雑所得だと10万円控除が受けられないので)
- 白色申告 +事業所得 ←これもあまりやる意味ない(白色+雑所得の方が楽なので)
- 白色申告 +雑所得
この記事で紹介する方法は、「6.白色申告 + 雑所得」の方法です。
(この中では1番楽チンな申告方法ですが、その分、まったくオトクじゃありません。)
白色+雑所得で申告した方がいい人
白色+雑所得で申告した方がいい人は
- 兼業アフィリエイター
- 兼業ブロガー
などの兼業な人です。
逆に
- 専業アフィリエイター
- 専業ブロガー
などの専業な人は、青色65+事業所得で申告した方が良いと思います。
なぜなら、青色申告するには、開業届を出さないといけないのですが、開業届を出すと
- 失業保険を受け取れない
- 副業禁止の会社にバレたときに、言い逃れできないから
(開業届を出していない場合は、「テキトーにやったら稼げてしまったんです。なので副業としてガチでやってたわけじゃありません」みたいに言い逃れできます)
という2つのデメリットがあるからです。
なので兼業な人は、白色+雑所得の方が良いんじゃないかなと・・。
青色+事業所得に比べて
白色+雑所得は申告もめちゃ簡単ですからね。
もちろん、アフィリエイト収入が1,000万円を超えているような兼業の人で、「これらのデメリットは覚悟の上だぜ!」みたいな人は青色65+事業所得で申告するのはアリだと思います。
白色申告+事業所得じゃダメなの?
「白色申告+事業所得じゃダメなの?」という人がいるかもしれませんが
事業所得で申告しちゃうと、収支内訳書を書かないといけないので面倒になります。
なので白色申告+雑所得のほうがいいですよ、って話です。
(白色申告+事業所得で申告すると「赤字の繰越」「他の所得と損益通算」などのメリットがあるんですけど、ほとんどのアフィリエイターはこれらのメリットなんてどうでもいいでしょ?ってなもんで。)
- 白色申告+雑所得:
→「確定申告書」だけ提出すればいい(でも事業所得のメリットを享受できない)
- 白色申告+事業所得
→「確定申告書」と「収支内訳書」を提出する必要がある(でも事業所得のメリットを享受できる)
白色申告するまでの流れ
さきほど書いたように
白色申告+雑所得の場合は、確定申告書さえ提出すれば、確定申告できます。
というわけで
ここからは白色+雑所得で申告するまでの流れです。(おもに確定申告書の書き方です)
1.売上・経費の計算
1年を通して
- どのASPからどれだけ売上があったのか
- 経費として合計いくら使ったのか
の2点を、(エクセルにでも何でもいいので)まとめます。
例えば
- 収入:
- Amazonアソシエイト:100万円
- Google Adsense:200万円
- A8net:250万円
合計:550万円
- 経費:
- 合計:20万円
という感じにまとめます。
参考:【アフィリエイト】確定と発生の違い|売上として計上するのは?
2.確定申告書に記入する
確定申告書Bを用意します。
確定申告書Aでも良いのですが、Aは
- 「○○所得がある場合は使えない」
- 「予定納税が○○万円以上がある場合は使えない」
みたいに「使える人が限られている」ので、このページではBを使うことにします。
アフィリエイト収入
確定申告書Bに
- 収入
- 経費
をそれぞれ記入します。
例えば、収入がそれぞれ
- Amazonアソシエイト:100万円
- Google Adsense:200万円
- A8net:250万円
- 合計:550万円
という感じで、経費の合計が「20万円」という場合、
確定申告書Bに、以下のように記入します。
|
詳しくは以下ページを参考にしてみて下さい。
参考:【アフィリエイト】雑所得として申告する場合|「所得の内訳書」を書く
給与
「サラリーマンだから給与もあるよ!」みたいな人は
- どれだけ会社から貰ってるのか?
- 税金はすでにどれだけ払ってるのか?
- 所得控除はどれくらいあるのか?
などを源泉徴収票を元に、確定申告書Bに記入します↓。
詳しくは以下ページを参考にしてみて下さい。
所得控除
次に、所得控除を入力します。
所得控除とは「個人の事情に応じて税金を安くしてやんよ」みたいな国の制度で
例えば
- 基礎控除・・・生きてるだけで金はかかるから38万円分
- 配偶者控除・・・無職な配偶者がいる場合は大変なので38万円分
・
・
・
みたいにいろいろな所得控除が存在します。
納めるべき税金の金額は
売上 ー 経費 = 所得 所得 ー 所得控除 = 課税所得 課税所得 × 税率 = 納めるべき税金
という式で大体決まるので、所得控除が増えれば増えるほど、納めるべき税金を安くできます。
厳密にいうと
- 国保料
- 事業税
などの税金は「課税所得×税率=税金」ではなくて「所得×税率=税金」という式で決まるので、「所得控除を増やしても税金が安くならねーじゃん!」という感じなのですが、まぁそれは置いといて・・。
というわけで、この所得控除を入力していきます。
上の「給与」のところで貼ってある画像のように
確定申告書B 第1表の「所得から差し引かれる金額」に、自分が適用できる所得控除の金額を記入します。
その他
そのほか
- 名前
- 住所
- 生年月日
などの基本的なことを記入します。
3.確定申告書を提出する
すべての記入がおわったら、確定申告書を税務署に提出すれば完了です。
雑所得の場合 → 記帳も帳簿の保管も必要なし
事業所得の場合は
- 記帳しないといけない
- 帳簿を7年間保管しないといけない
という感じのルールがあるので、かなり面倒なんですが
雑所得の場合は
- 記帳しなくていいし
- 帳簿も保管しなくていい
ので、楽チンです。
ちなみに、白色+雑所得の場合、領収書も保管しなくていいらしいのですが(国税庁のページを見ても「事業所得を稼いでる人は保管すべし!」と書いているだけで、雑所得には触れていなかったので)、
まぁしかし、領収書は「本当に支払ったんだぞ!」というのを証明するための切り札なので、領収書だけは(できれば)保管しておいたほうがいいと思います。
まとめ
というわけで、白色+雑所得での確定申告のまとめをザックリ書いてみたのですが
このように、「白色+雑所得」は「青色65+事業所得」と比較するとめちゃくちゃカンタンです。
参考:【アフィリエイト】青色65+事業所得で確定申告するやり方
「この記事を見てもよくわかんねえ!」という人も
- どのASPからどれだけ売上があったのか
- 経費として合計いくら使ったのか
- 源泉徴収票
の3つを用意して、税務署に行って「白色+雑所得で申告したいんですけど」と相談すれば、30分くらいで全部終わらせれるんじゃないかと思います。
というわけで
「とにかく確定申告できればなんでもいい!」という人は「白色+雑所得」で申告しましょう。
おわり
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