仕訳(複式簿記)してると、
「貸方・借方、どっちだっけ?」
となることが多々ある。
そういう時のためのメモ書き。(自分用)
貸方・借方の位置
いろいろな本で紹介されてるけど、
貸方・借方の位置の覚え方は、以下がオススメ。
▲借方:「り」が左に伸びてるので左に書く 貸方:「し」が右に伸びてるので右に書く |
仕訳の覚え方
下記の3点さえ抑えとけば、仕訳は余裕。
1.仕訳のパターン
すべての仕訳は、
↓の5つのパターンのどれかに該当する。
- 資産科目・・・増加は借方、減少は貸方
- 負債科目・・・増加は貸方、減少は借方
- 資本科目・・・増加は貸方、減少は借方
- 費用科目・・・増加は借方、減少は貸方
- 売上科目・・・増加は貸方、減少は借方
だから、この5つのパターンを暗記するか、どこかにメモしておく。
2.「勘定科目はどのパターンか」を理解しとく
「それぞれの勘定科目はどのパターンに該当するのか」を理解しておく。
例えば、
- 「接待交際費」は「費用科目」だよね
- 「売上」は「収益科目」だよね!
- 「事業主貸」は「資産科目」だよね!
みたいな感じ。
3.PL・BSシートの関係性
BSシート(賃借対照表)、
PLシート(損益計算書)の関係性を理解する。
ちなみに、覚え方としては
- 資産科目は左にあるから、増加する場合は左(借方)に書く
- 費用科目は左にあるから、増加する場合は左(借方)に書く
- それ以外の科目は右にあるから、増加する場合は右(貸方)に書く
という風に覚えると楽かもしれないです。(自分はこれで覚えました)
例
例えば、以下のような仕訳があったとします。
3月1日に、「サーバー代」(経費)として、クレジット(個人用口座引落し)で10,000円を支払った
- 3月 1日:(借方)通信費10,000円 / (貸方)事業主借10,000円
この仕訳が「なぜこういう風になるのか?」を順を追って説明します。
①サーバー代=通信費
まずこの場合、
「サーバー代」は、勘定科目の「通信費」に該当します。
これは、「なぜそうなるの?」というものではなくて、
「通信費っていう勘定科目はサーバー代も含みそうだよね!(テキトー)」という感じで適当に決めているだけ。
だから、他にも「サーバー代」が該当しそうな勘定科目がある場合は、そっちにしても良い。
②通信費=費用
んで、「通信費」という勘定科目は、
↓の5つの種類で言うと「費用科目」に該当します。
- 資産科目・・・増加は借方、減少は貸方
- 負債科目・・・増加は貸方、減少は借方
- 資産科目・・・増加は貸方、減少は借方
- 費用科目・・・増加は借方、減少は貸方 ←これ
- 売上科目・・・増加は貸方、減少は借方
そしてこの場合、10,000円を払ってるわけだから、「費用科目」は増加しています。
だから、仕訳としては、「借方」に「通信費」を書きます。
③費用が増えた原因
次に、「通信費」(費用)が増加したわけだから、
- 「負債」「資本」「売上」のどれかを増やすか、「資産」「費用」のどれかを減らす必要がある
という風にする必要があります。
▲「資産 + 利益 + 費用 = 負債 + 資本 + 売上」 |
すなわち、「費用が増加した原因」を「貸方」に書けばOK。
この場合、「サーバー代」という「費用」が増加した原因は、「クレカ(個人用口座引落し)で支払ったから」。
だから、「貸方」には「事業主借」(負債)を書きます。
この場合、クレカ支払いと言っても、「個人用口座引落し」だから、個人用の財布から支払ったのと同義。
だから「事業主借」なのである。
つまり、
「サーバー代」という名の「費用」が増加して、「事業主借」という名の「負債」が増加した形にすれば良い。
他にも、例えば、
- サーバー代を、事業用の現金で10,000円支払った場合:
⇒「貸方」には「現金」を書く
- サーバー代を、事業用の口座から銀行振込で10,000円を支払った場合:
⇒「貸方」には「普通預金」を書く
って感じになる。
まとめ
以下の3つを理解すれば仕訳は余裕。
1.仕訳の5つのパターンを覚える(もしくはメモしておく)
2.勘定科目がどのパターンに該当するか理解する
3.PL・BSシートの関係性を理解する
おわり
コメントをどうぞ
図で表されている貸借対照表と損益計算書が逆になっています。正しくは上が貸借対照表で、下が損益計算書のはずです。
ご指摘ありがとうございます。m(_ _)m
修正させていただきました。m(_ _)m