アフィリエイトで按分して計上できる経費とかいろいろ【仕訳例】

アフィリエイター・ブロガーが、

按分(あんぶん)して計上できる経費などについて色々メモ。

按分(あんぶん)とは?

按分(あんぶん)は、経費を計上する際に、「事業用」と「個人用」に分けて計上すること。

アフィリエイトで稼ぐために必要だった出費は、「経費」として計上できるけど、全額(100%)が経費として認められない経費もあります。

例えば、アフィリエイトで稼ぐには、ネット環境が必要不可欠だけど、

だからと言って「ネット代を全部経費にする」というのは難しい。

 

なぜなら、「アフィリエイト以外でもネットは使うでしょ?」ってなもんで

ネット代のような「事業でも使うし個人でも使うよ!」という風な出費は、「按分」という形で、「事業用」と「個人用」に分けて計上する必要があります。

○「社会通念上どうなのか?」を考慮する

「アフィリエイト以外ではネットを使用しない!」という場合は、ネット代を「100%経費として計上しても良いんじゃねーの?」と思うかも知れないけど、

「社会通念上、ネットがあれば個人用としても使うだろ」という風に判断されちゃうのが普通らしいから、「アフィリエイト以外ではネットを使用しない!」という風に主張してもムダ。

なので、経費を計上する際は、社会通念上(世間の常識的に考えて)を考慮する必要があります。

どういう基準で按分するか

按分する際の基準は、

  • 使用面積
  • 使用日数
  • 使用時間

を使用します。

例えば、ネット代を、按分する際には、

  • 使用日数
  • 使用時間

のどちらかを使用します。

 

例えば、毎日10時間ネットを使用するとして、

  • 事業用として使用する時間:6時間
  • 個人用として使用する時間:4時間

という場合、経費として計上できるのは、60%となります。

この場合、仮に、ネット代が「4,000円」だった場合、

  • 4,000円 × 60% = 2,400円

という感じになります。

按分の仕訳

仕訳例を紹介します。

1)ネット代を100%経費として計上する場合

「通信費」などの勘定科目で、普通に仕訳するだけです。

仕訳例:

3月1日に、ネット代「4,000円」を、クレジットカード(引落し口座:個人)で支払った。

  • 3月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円

2)ネット代を60%経費として計上する場合

按分する場合は、「事業主貸」という勘定科目を使用します。

↓のように、「4,000円」のうち、40%を「事業主の分として払ったよ!」という形にして仕訳します。

仕訳例:

3月1日に、ネット代「4,000円」を、クレジットカード(引落し口座:個人)で支払った。(按分比60%)

  • 3月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 3月1日 :(借方)事業主貸 1,600円 / (貸方)通信費1,600円

 

あと、ネット代のように、毎月支出される経費の場合、年末(12/31)に1年分の按分の仕訳を一気にするのが普通。

つまり、こういう感じにします↓。

仕訳例:

2016年は、毎月ネット代「4,000円」を、クレジットカード(引落し口座:個人)で支払った。(按分比60%)

  • 1月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 2月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 3月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 4月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 5月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 6月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 7月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 8月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 9月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 10月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 11月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 12月1日 :(借方)通信費 4,000円 / (貸方)事業主借 4,000円
  • 12月31日 :(借方)事業主貸 19,200円 / (貸方)通信費 19,200円

※12月31日に、1年分の按分仕訳を一気に行うのが普通

 

ちなみに、クレジットカード(引落し口座:個人)で支払っている場合は、

以下↓のように「事業主貸」を使わなくても別に問題ありません。

仕訳例:

3月1日に、ネット代「4,000円」を、クレジットカード(引落し口座:個人)で支払った。(按分比60%)

  • 3月1日 :(借方)通信費 2,400円 / (貸方)事業主借 2,400円

○確定申告ソフトの場合!

ちなみに、巷で人気の確定申告ソフト(MFクラウドやfreeeなど)では、按分比さえ入力すれば、自動的に仕訳を実行してくれるようになっているので便利です↓。

▲MFクラウドの場合、「決算・申告」→「家事按分」から、勘定科目(補助科目)ごとに按分比を設定できる

 

アフィリエイトで按分して計上できる経費

僕が按分して計上してるのは(今のところ)4つだけです。

①家賃(更新料・仲介手数料など)

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自宅で作業している場合は、家賃も按分して経費にできます。

 

基本的に、

  • 自宅で作業してるなら、作業時間・専有面積などで按分(あんぶん)して計上する
    • ワンルームの場合:
      • 作業時間で按分する
    • 部屋が複数ある場合(1LDK等):
      • 専有面積で按分する
  • 仕事用に借りた事務所なら、100%経費として計上する

という感じで、どちらかの考えで計上すれば良いと思います。

 

僕の場合、自宅(ワンルームアパート)で作業しているから、(毎日17時間くらい作業しているという前提で)按分70%として計上してます。

80%にしようとも思ったんですが、それだと毎日19時間作業してる計算になるので、それは流石にムリがあるので止めました。

追記(2018年3月):

3LDKのマンションに引っ越したので、按分比は30%に変更しました↓。

参考:自宅兼事務所で仕事している場合|家賃の按分比は?

②電気代

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パソコンがないとアフィリエイトの作業ができない

        ↓

パソコンは電気がないと動かせない

というわけで、電気代も按分して計上できます。

 

電気代を按分する際は、

  • コンセントの数で按分する
  • 使用時間で按分する

という2通りの方法があります。

僕の場合、ワンルームだから、家賃と同じ按分70%としました。

○コンセントの数で按分しなかった理由:

  • コンセントの数で按分なんてどう考えても正確じゃないから(機器によってワット数とか違うから)
  • コンセントの数で按分すると絶対に安くなっちゃうから(損するから)
  • コンセントの数が常に変わるから、按分根拠としては使えないから(新しい機器を買い足したりすると変わるから)
  • そもそも数えるのが面倒臭いから(多すぎるから)

○ガス代と水道代は・・?

「ガス代」と「水道代」も、仕事中に飲んだコーヒーなどをこじつければ按分計上できるやもしれないけど、まぁ難しい気がする。(税務署員を納得させる自信があるなら計上すればよい)

③ネット代(プロバイダ代も含む)

ネット代も(当たり前だけど)按分して計上できる。

僕の場合、これも家賃と同じく按分70%としました。

まぁ実際、家に居る間はずっとアフィの作業ばっかしてるから、間違ってはないはず。

④スマホ代(通信費・電話代)

僕の場合、これも家賃と同じく按分70%としました。

正直、「事業用で70%も使ってねえだろ」って感じなんだけど、「個人用としてもほぼ使ってないから、家賃と同じで70%でいいんじゃね?」という適当な理由で決めました。

稀にASPとかから電話がかかってきたりするし、事業用としても使ってる実態は一応あるから。

ただ、2017年3月から、「0 SIM」(アフィリンクではない)とかいう、月0円の格安SIMに移行したから、この経費は0円になる予定。

あと、スマホの本体代は、100%経費とする予定。

もし、「個人用のスマホとして使ってんじゃないの?」と突っ込まれたら、「このスマホは自サイトの表示を確認する用に購入しました!なので100%事業用です!個人用は別のスマホを使っています!」と言い切る予定。

按分比は高く設定しとくべし

按分比は、一度決めると途中から変えることができないので、

なるべく最初から按分比を高めに設定しておいた方が良いと思います。
(「指摘されれば直せばいいや!」というスタンスで良いと思う。)

経費の仕訳例

いろいろな経費の仕訳例を知りたい場合は、以下ページを参照してください。

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おわり

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