会社員が確定申告する場合、
「源泉徴収票」の内容を確定申告書A(またはB)に書き写さないといけません。
ですが、税金の知識がない人からすると、「ワケが分からねえ!」という感じだと思います。
というわけでこのページでは
「源泉徴収票→確定申告書Bに書き写す方法」について紹介します。
なぜ源泉徴収票の内容が必要なのか?
そもそもですが
「会社員が確定申告する場合、なぜ源泉徴収票の内容を確定申告書に書かないといけないのか?」を理解してますか?
これを理解すると、確定申告書への理解がスムーズになると思うので、最初に説明したいと思います。
確定申告の目的 → 国が税金を取りたいから
そもそも確定申告というのは
- 「私の○○年度の収入はこれだけです!」
- 「そしてこれだけの税金をすでに払っています!」
というのを国に報告するための制度です。
(確定申告書B(またはA)という紙キレを税務署に提出することで、確定申告することができます。)
で、
「そもそもなんで国は国民に確定申告させるの?」という話ですが
国が確定申告させる目的は、報告してもらった収入を元に「これだけ収入あるんだからこれだけ税金払え」というふうに国民から税金を取るためです。
なので、確定申告する際には、”すべての収入”を報告しないといけません。
例えば「副業の収入だけを確定申告する」というのはダメなんです。
ちなみに通常、会社員が確定申告しなくていいのは
「源泉徴収」と言って、収入から税金が天引きされているからです。
・・もっとわかりやすいように例を出します。
例えば、あなたの収入が
- 会社員としての収入:300万円
- 副業の収入:100万円
という感じで、合計400万円だとします。
この場合、確定申告で「100万円稼いだよ」とだけ書くと、国や自治体は「コイツの収入は100万円なんだな!」という風に認識します。
なので、国や自治体はあなたに100万円に見合った税金を請求します。
ですが、本来請求されるべき税金は、400万円に見合った税金のはずです。
つまり、「100万円稼いだよ」とだけ報告すると、国や自治体に嘘を付いたことになりますよね?
なので、確定申告では「400万円稼いだよ!」というふうに”すべての収入”を書かなければいけません。
源泉徴収票 → 給与の証明
そこで「源泉徴収票」の出番です。
源泉徴収票というのは、
- 会社から300万円の収入をもらいました!
- 300万円の収入の中から源泉徴収としてすでに40万円分の所得税が天引きされました!
みたいな給与の証明書なわけです。
なので、源泉徴収票の内容を確定申告書に書き写すことで、
- 会社から300万円の収入をもらいました!
- 300万円の収入の中から源泉徴収としてすでに40万円分の所得税が天引きされました!
みたいなのを国に正確に報告できるというわけです。
源泉徴収票 → 確定申告書Bに書き写す方法
というわけでここからが本題です。
僕が会社員のころに貰った「源泉徴収票」を元に↓、
確定申告書Bへの書き方を説明したいと思います。
ちなみに、「確定申告書Aじゃダメなの?」と思うかもしれませんが
Aは
- 「○○所得がある場合は使えない」
- 「予定納税が○○万円以上がある場合は使えない」
みたいに使える人が限られているので、このページでは全員が使えるBを使って説明することにします。
(どちらを使っても確定申告できることに変わりはないので)
源泉徴収票 → 確定申告書B(第1表)
源泉徴収票 → 確定申告書B(第2表)
①:「支払い金額」 ⇒「収入金額」 ②:「源泉徴収額 」 ⇒「所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額」 ③:「社会保険料等の金額」 ⇒「社会保険料控除」(「社会保険」の種類には「源泉徴収票のとおり」と書きます)
所得の内訳(所得税及び復興特別所得税の源泉徴収税額)の他の項目は
と記入します。 |
これであとは、確定申告書のその他の項目を埋めて
税務署に提出すればOKです。
(確定申告書を提出する際に、源泉徴収票も一緒に提出します)
まとめ
というわけで源泉徴収票 → 確定申告書Bへの書き方をザックリ紹介しましたが
正直な話、「何も分からねえ!」みたいな税金初心者が自力で確定申告しようとすると、どこかでミスをする可能性があります。
確定申告っていろいろややこしいので・・。
なので、初心者の人は、税務署に行って「書き方を教えて下さい!」と言って教えてもらったほうが良いと思います。
(この記事の内容は「こんな感じで書けばいいのね。なるほどね。」くらいに留めておいて・・)
税務署に相談するのは無料ですしね。
おわり
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